私の乳がん経験談その1 〜久々の人間ドッグ〜

こんにちは、この子です。

プロフィールでも少し触れていますが、私は乳がんを経験しています。
もうすぐ罹患して4年になりますが、元気に暮らしています。

今は毎日のお薬(タモキシフェン)の服用と半年に1度の検診と診察を受けています

この子

乳がんに罹患したことは家族と限られた友人にしか話していないため、ブログの中で文章にするかどうか悩みましたが、2022年現在、乳がんは女性の9人に一人が経験するとも言われている中、私が乳がんとわかった時にとにかく沢山の経験者のブログを読ませてもらい、勉強させてもらったり励まされたりしました。

なので、私が経験したこと、今現在も経験していることを文章にすることで、今不安を抱えている方の少しでもお役にたてることがあればと思い、少しずつ書いてみることにしました。

ただ私は医療従事者でもなく、乳がん含め医療全般については全く知識がありません。

また乳がんに限らず、病気全般に言えるのは同じ病名でも人によって状況は違うということです。

そのため、ここで文章にすることは、あくまでも一人の乳がん患者の経験談として読んでいただければと思います。

乳がんの不安があり読んでくださっている方、奥さんや彼女が乳がんの不安を抱えているという方、ただなんとなく読んでくださっている方もいると思います。

私の経験が少しでもお役に立てれば幸いです。

この子

罹患して4年目になり、少しずつ悲しみから解放されてきたこと、それに併せて罹患当時は気をつけていた健康について、あまり考えない過去のダメな私に戻りつつあることに恐怖を感じ、自分への戒めのためにも文章にしてみようと思いました。

乳がんがわかったきっかけ・・・健康診断(人間ドッグ)

20◯◯年●月(46歳)

乳がんがわかったきっかけは健康診断です。
よく自身でしこりを感じて受診したなどの経験談を聞きますが、私の場合は全く自分で感じるものはありませんでした。
夫の扶養者である私は夫の勤務先の保険組合で2年に一度、人間ドックを受けられます。
その前年までは派遣社員で働いていたのですが、健康診断と言っても簡素なもので、がん検診などは自身で申し込みをして、料金も自己負担のシステムだったので自分の健康を過大評価していた私は、長い間がん検診というものを受けていませんでした。

扶養者としての人間ドックは会社負担で婦人科検診もついていたので、しばらく放置していた自分の身体をしっかり観てもらおうと出かけたのがきっかけです。

この子

この人間ドッグを受けようと思ったきっかけも、実はブログです。

もう15年ぐらい愛読している同年代のブロガーさんが、人間ドッグで大腸がんが見つかった経験をされている記事を読み、私もちゃんと人間ドッグを受けてみようと思いました。そのブロガーさんとコンタクトをとったことはありませんが、包み隠さず経験談を書いてくれていたことに感謝しています

人間ドッグ当日・・・朝が早くて憂鬱

人間ドッグ当日は午前にひと通りの検査→午後婦人科検診の流れです。
当日は人間ドッグそのものが嫌すぎて、数日前からそれだけで具合が悪いなんて思っていました。
今思えばどこかで予兆を感じていたのかもしれません。
午後の婦人科健診(子宮頸がん健診、乳がん健診(マンモグラフィー))どちらも、痛いし屈辱的だし(?)もう本当に嫌だとしか思っていなかったです。
人間ドッグの結果は基本的には数日後に書類で送られてくるとのことでしたが、今わかるものは伝えてくれるとのことで、診察室へ入りました。
診察室には女性ドクターが少し不安気な顔で待っていてくれました。
バリウム検査の結果や血液の状態など説明されそこは特に問題がある様子ではなく「ふーん」ぐらいしか感じていませんでした。
その後、少し言いにくそうな女性ドクターに違和感を感じます。

ドクター:そしてマンモグラフィーなんですが・・・
私:はい?
ドクター:ここでは画像の判断しかできないのですが、精密検査を受けたほうが良いので、紹介状を書きます。乳腺外科のある病院に行ってくださいね
私:(状況がつかめず)・・・??え?なにか悪いことと言うことですか?
ドクター:ここでははっきりわからないので、乳腺外科で診てもらってくださいね。なるべく早めに行ってください。
私:わかり・・・ました。

その後、放心状態で診察室を出ました。
診察室を出ると受付の事務の女性に紹介状とマンモグラフィーの画像を渡されました。
そしてその女性にも「なるべく早く乳腺外科のある病院に行ってくださいね」と念をおされ病院をあとにしました。
帰りの道はよく覚えていません。
病院から家までは10分ほど電車に乗るのですが、どうやって改札を出たのかなどなど全く覚えていません。

ただ病院を出た後にすぐ夫に「マンモグラフィーが精密検査だって」とLINEしたことは覚えています。
なんだかよくわからないまま家に帰り、そこからネットの検索魔となります。
けれど、まだまだ現実味はなく、どこかで「まぁ大丈夫じゃない?」「私ががんになるわけないし」なんて思ったりもしていました。でも人間ドッグの女性ドクターや受付の女性の顔を思い出すと不安な気持ちでいっぱいになりました。