オレオレ詐欺被害にあいそうになった実家の話。騙されないために家族で対策を考えよう!

振り込め詐欺

こんにちは。この子(@konoco_arekore)です。

オレオレ詐欺という言葉を聞くようになってだいぶ経ちますが被害はまだ続いていて悲しいことですね。
最近はオレオレ詐欺意外にも電子マネー詐欺や還付詐欺など次から次に新しい手口で被害が発生しているようです。

オレオレ詐欺にも様々なやり方があるようで、本当に気をつけたいところですよね。
実は私の実家でかなり前になりますが、両親が被害にあいそうになったことがありました。
その額200万円(!)でしたが、なんとか未然で済むことができました。

この話はかなり過去の話になります。
オレオレ詐欺としては今ではあまり使われていないやり方かもしれませんが、私と同じアラサー・アラフォーの親世代はターゲットとされやすい年齢層にあることが多いと思うので、少しでも参考になればと思い書いてみることにしました。

このオレオレ詐欺に関わったひとたち

この子家の登場人物

・おとう(父)・・・この件までは俺がオレオレ詐欺なんてひっかかるわけがないと言うことが多かった
・おかあ(母)・・・おとうに同じ
・おにい(兄)・・・真面目一色。高校卒業後は大学、就職と実家から400キロ離れた土地に住む。
・おねえ(姉)・・・とにかく気が強い。結婚し実家から徒歩15分程度の団地住い。

この子はこの時不在でした。家族から聞いた話をまとめて書いてみました。

この子

詐欺軍団登場人物

・おにい役(男)
・おにいの上司役(男)
・おにいの会社の経理の人(女)

オレオレ詐欺軍団からの電話とこの子家の反応

この日おねえは体調を悪くして実家で休んでいました。
自宅の固定電話が鳴ってしばらく経った後におかあの叫び「お兄ちゃんがお兄ちゃんが・・・!!」
おねえが「どうしたの?」と聞くと、どうやらおにいが落ち込んだ声で電話をしてきたようです。
「会社のお金を200万円横領してしまって、今日中に戻さないと会社がクビになる。お金を振り込んで欲しい」
おねえ:「えっ?それオレオレ詐欺じゃないの?電話は?」
おかあ:「お父さんに連絡しなきゃいけないから、一回切ってもらった。後でまた電話くれるって」

近所に外出していたおとうが連絡を受けて慌てて帰宅。
ここでは「それオレオレ詐欺じゃないのか?」と言っていたおとう。

そこに再び電話。おとうが出る。
なにやら礼儀正しく頭を下げながら「そうですか、そうですか。すみません、振込先教えてください、うんぬん。。。」
どうやら、おにいの上司役が電話をかけてきたようです。
そこに併せて経理の女性役も電話口に登場。「振り込んでくれれば私がなんとかします」とのこと。

おとうが振込先のメモをとりだす。

ここで姉がキレる。「おにいがそんなことするわけないから!」と電話を勝手に切る。

ここで今度はおとうがおねえにキレる。「おにいが首になったらどうするんだ?(怒)」

おねえ:「いいから、おにいに電話するから電話番号教えて」
(おねえは自分の携帯みるのもめんどくさいらしい)

おとうがおにいの電話番号を書いた電話帳を見せる。
「ん?なに?この番号」おにいの電話番号に取り消し線がされて、新しい電話番号が書いてある様子。

おかあ:「お兄ちゃんの電話番号変わったのよ!1ヶ月ぐらい前に。電話番号変わったって連絡があったの」
おねえ:「そんなわけないわ。電話番号変わったなら、私にもこの子にも連絡あるでしょ」
(確かに私にも連絡はきていませんでした)

おねえ:「頭きた」と新しいと言われている電話番号に電話する。
おにい役男が電話に出た模様。
そこでおねえがおにい役男に質問攻め。
祖父母の名前、兄弟の家族構成、子供の頃のあだ名を答えてみろと言いまくったようです。
無論、詐欺師たちは答えられるわけもなく電話が切れた様子です。

その後、本物のおにい(おとうの電話帳では取り消しされていた電話番号)に電話をかけ、本当のおにいが電話をとる。
オレオレ詐欺の内容を説明したところ、ショックを受けるおにい。
親が騙されかけたことよりも、自分が会社のお金を横領したと親に信じられたことが何よりショックだったようです。

2ヶ月以上前から仕組まれていたオレオレ詐欺

よくよく両親に話を聞いていくと、このオレオレ詐欺は随分前から仕組まれていたことがわかりました。

①<2ヶ月ほど前>
兄の20年以上前の高校時代の友人のふりをした人から実家に電話
「○○さん(おにいの名前)は御在宅ですか?」→母「もうここには住んでいませんよ」
→実家に住んでいないことを確認していたと思われる

②<1ケ月ほど前>おにい役が実家に電話→携帯の電話番号が変わったと告げる。
→本番の電話の際、折り返しの電話になった場合に本人だと信じさせるため。

②本番の詐欺電話実施

もう①の時点で両親はオレオレ詐欺に騙されていたということになります。

よく「オレオレ詐欺なんてひっかかるわけがない」と言っていても実際に子供が困っていると思うと騙されてしまうんですね。
自分の親もそうだったことに少なからずショックを受けたものです。

この件は気の強い姉のファインプレーにより、振込は阻止されました。
ただし、ここで姉が実家に帰っていなかったらと思うとぞっとします。

オレオレ詐欺未遂後に家族で話し合い、対策をたてました

①電話番号が変わる時には、全家族に同時に伝えること
②怪しい(特にお金にかかわる話)電話があった時は合言葉を言ってもらう。

この子の実家では複数のパターンの合言葉を考えました。

この子

兄弟でも話し合い

親が騙されそうになったのは、子供の声を聞く機会が減ってしまったことも原因では?

寂しさが「オレ」と言われ信じてしまったのではないか?

時間がとれる時にはなるべく電話をして声を聞かせてあげることを改めて話しました。

今回は兄が利用されての詐欺でしたが、私や姉を使った詐欺がいつ起こるかもわかりません。

幸いなことに、それから怪しい電話もなく暮らせていますが、親も子もどんどん年齢を重ねていきます。
寂しさで騙されることのないよう、実家の家族ともしっかりコミュニケーションをとっていくことが大切だと感じました。

そして私たち子供世代でも若いからと言って騙されないわけではありません。

どこでどんな罠があるかわからないのでしっかり情報を得ながら、嫌な思いをしないようにしていきたいと思っています。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

この子の家のことが少しでも参考になれば幸いです。
ではでは、またー。

参考 家族の約束が、家族を守る。政府広報オンライン